【最新版】無料版Red Hat Enterprise Linuxのサブスクリプション更新方法

【最新版】無料版Red Hat Enterprise Linuxのサブスクリプション更新方法 Linuxサーバ

無料版Red Hat Enterprise Linuxを利用しているサーバのサブスクリプションの更新方法について解説いたします。

無料版Red Hat Enterprise Linuxのサブスクリプションは1年間の利用期限となっており毎年更新する必要があります。

サブスクリプションの更新が必要な理由としては、Red Hat Enterprise LinuxのOSを利用しているとdnf(yum)を使用してrpmパッケージを更新したり新規にrpmを入手することがあると思いますが、それらが利用できなくなります。

それを解消するために、起動しているOSに設定したサブスクリプション情報を更新することで、dnf(yum)が利用できるようになります。

但し
サブスクリプションの更新をしなくても、サーバは現行の状態を維持して利用できます。
dnf(yum)を利用して脆弱性対策でサーバのアップデートなどをする必要がない場合はサブスクリプションの更新は不要です。



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前提条件

当然のことながら、サブスクリプションの更新ですのでRedhat HatアカウントのログインIDをお持ちの方が今回の解説対象になります。
また、「Red Hat DeveloperよりRed Hat Enterprise Linux」のOSをダウンロードして、現在もそのOSを利用されているサーバのサブスクリプション更新について解説いたします。


■参考情報
Redhat Hatアカウント(無料)取得は
https://www.redhat.com/jaより登録できます。

無料版Red Hat Enterprise LinuxのOSの入手先である「Red Hat Developer」はRedhat Hatアカウントを取得すれば同一のログインIDとパスワードでアクセスできます。
https://developers.redhat.com/よりOSをダウンロードできます。


実施内容

サブスクリプションの更新には、2つのことを実施する必要があります。

  • Red Hatのサイト上のサブスクリプションの更新
  • 稼働しているサーバ内のサブスクリプションの更新



サブスクリプションの更新手順(3ステップ)

1.Red Hatのサイトへログインしてサブスクリプションの状態を確認

以前は、更新作業を実施する必要がありました。
現在は、期限が切れると自動で更新してくれているようになっています。
ここでは、サブスクリプションが1年後までを期限として更新されているかの確認だけとなります。

期限が切れてからサブスクリプションの状態確認を行ってください。
直ぐに自動更新されない場合があるので、その場合は、期限日を1日以上過ぎてから再度確認してください。



1-1
http://rhn.redhat.comにアクセスします。
RHNにログイン後、「サブスクリプション」のリンクをクリック

1-1
「http://rhn.redhat.com」にアクセスします。
RHNにログイン後、「サブスクリプション」のリンクをクリック
引用:https://access.redhat.com



1-2
再度、「サブスクリプション」のリンクをクリックしてアクティブなサブスクリプションが更新されているか?確認する

1-2
再度、「サブスクリプション」のリンクをクリックしてアクティブなサブスクリプションが更新されているか?確認する

引用:https://access.redhat.com
1-2
再度、「サブスクリプション」のリンクをクリックしてアクティブなサブスクリプションが更新されているか?確認する

引用:https://access.redhat.com

■補足
今回は、2023/09/03に確認しています。
期限(終了日)は2023/07/26までだったのですが、終了日が2024/07/25と手続き不要で自動で更新されています。



2.今後のサブスクリプション更新を簡単にするための機能を有効化

「Red Hat サブスクリプション管理のシンプルなコンテンツ アクセス」を有効化することで、稼働しているサーバのサブスクリプションの更新が容易になります。

2-1
サブスクリプションの「概要」をクリックして「Red Hat Subscription ManagementのSimple Content Access」を「有効」に変更する

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サブスクリプションの「概要」をクリックして「Red Hat Subscription ManagementのSimple Content Access」を「有効」に変更する
引用:https://access.redhat.com
2-1
サブスクリプションの「概要」をクリックして「Red Hat Subscription ManagementのSimple Content Access」を「有効」に変更する
引用:https://access.redhat.com

■補足
「有効」にすることでサーバでdnf(yum)の更新作業が簡素化できます。

「Simple Content Access」を「無効」にした状態で、サーバでdnf(yum)を利用できるようにするには、このリンク先の対応でサブスクリプションの更新をしてください。



3.稼働しているサーバ内のサブスクリプションを更新

RHELのサブスクリプションの有効期限がきれたので、dnf(yum)が利用できるようにサーバ側でのサブスクリプションの更新作業を実施します。

3-1
サブスクリプションの期限切れを確認します

subscription-manager lists
3-1
サブスクリプションの期限切れを確認します



3-2
サーバ上でサブスクリプションの更新を行います
※更新するにはRed HatサイトのログインIDとパスワードが必要になります。

subscription-manager register --force
subscription-manager lists
3-2
サーバ上でサブスクリプションの更新を行います

項番「2.」で「Simple Content Access」を「有効」とすると
 ・「状態:サブスクライブなし」
 ・「状態の詳細:」
 ・「開始:」
 ・「終了」
となります。
dnf(yum)は利用可能で、サブスクリプションの更新も完了しており正常な状態です。

3-3
サーバ上でdnf(yum)が利用できるか確認します

ls -tlra /etc/yum.repos.d/

->redhat.repoの存在を確認

dnf repolist
dnf list
3-3
サーバ上でdnf(yum)が利用できるか確認します



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