OSインストールの条件と目的(意義)
- 最速でOSインストールする方法を画像付きで解説
※デフォルト設定箇所は省略 - 最小限のインストール方法で解説
- VirtualBoxを用いてOSをインストール
- RHEL8のOSインストールで解説(CentOS8でも応用可能)
- /(root)マウントはGPTパーティションで設定(2TB越えの拡張可能)
OS領域を2TB以内のディスク容量でOSをインストールをすると、これから解説する方法でインストールしないとMBRでしかインストールできないので注意ください。
クラウド化により自身でOSインストールすることはなくなってきましたが、不要なものを排除して用途にあったパッケージだけをインストールしたいときには、必要な知識となってきます。
また、クラウドなどで提供されたOSをカスタマイズするときに、不要なパッケージや必要なパッケージが何かが理解できるようになるので、その第一歩として必要なスキルとなります。
1.RHEL(CentOS)のインストール用ISOファイルを準備
1-1:RHELのISO入手(無料)する方法については、以下のリンクより確認
■Download Redhat Enterprise Linux
※CentOSの場合は、以下よりダウンロードできます。
■Download CentOS
https://www.centos.org/download/
2.VirtualBoxの導入と主要箇所の設定
2-1:Oracle VM VirtualBoxは以下よりダウンロード
■Oracle VM VirtualBox マネージャーのダウンロード
https://www.virtualbox.org/
2-2:仮想マシンの新規作成、設定、起動
2-2-1:新規仮想マシンを作成
2-2-2:仮想マシン名と保存先と仮想マシンに割当るメモリを指定
2-2-3:仮想サーバのOSインストール用のディスク容量を指定
vmdkはvmwareに対応しています。可変サイズを選択してください。
2TB越えのディスク拡張に対応したインストールを実施する為、スモールスタートで容量を設定してください。
ディスク割当に迷ったら「パーティション構成」を参考にしてください。
2-2-4:仮想マシンのハード設定を実施
2-2-5:仮想マシンのコンソール画面のマウスの設定
PS/2マウスを設定しているとインストール時にマウスがうまく動作しないときがあるので
2-2-6:インストール時のコンソール画面の解像度の設定
VBoxSVGAを選択しておかないとインストール画面が見切れるのでこちらを選択してください。
「無効な設定が見つかりました」は無視してください。
2-2-7:RHEL84のインストール用のISOイメージをDVDメディアイメージにセット
「1-1」で入手したISOファイルを選択してください。
選択項目になければ、「ディスクファイルを選択」から入手したISOイメージを選択してください。
2-2-8:ネットワークアダプターを設定
自宅などで利用する場合は、自端末と同様に仮想サーバもインターネット接続できるようにするために「ブリッジアダプター」を選択してください。
2-2-9:設定が完了し、仮想サーバにOSインストールを開始
3.RHEL8(CentOS8)のOSインストール設定
3-1:インストール概要の詳細を設定
3-1-1:RHEL8のインストールメニュー
「inst.gpt resolution=1280x720 」を追記して「Enter」キー押下
OSのインストールデバイス(sda)をGPTパーティションにするため、オプションを設定してインストールを開始します。
- 「inst.gpt」がGPTパーティションにするための設定
- 「resolution=1280x720」はインストール時のコンソール画面の解像度を上げてるために設定しており、デフォルトだと画面が見切れるための措置
※コンソール画面にスクロールバーが表示されるようになります。
3-1-2:言語設定
3-1-3:時刻と日付を設定
3-1-4:パスワード設定
3-1-5:ソフトウェアの選択
3-1-6:インストール先
--パーティション別に説明--
標準パーティション※おすすめ
■必須設定
マウントポイント:bootbios
容量:1MiB(固定容量)
■必須設定
/は残りの容量をすべて割り当てる
マウントポイント:/
容量:20GiB(空き容量すべて割り当て)
※/は標準パーティションの為、/に/bootパーティションを含めて設定
1デバイス(sda)に複数のパーティションに分けるのは、必要最低限として拡張が容易にできるように設定している為、/bootパーティションを分割するのはここでは推奨していません。
※swapはOSインストール後に別デバイス(sdb)で作成してください。
GPTパーティションでディスクが構成されています。
※次の添付画像の開始番号は「㉞」になります。
3-1-7:ネットワークとホスト名
3-1-8:インストール開始
再起動前に「2-2-7」でセットしたISOファイル除去してから再起動してください。
3-1-9:OSの初期設定確認「時刻同期(chrony)と言語設定(locale)」
OSをインストールしてログインしたら、時刻同期(chrony)と言語設定(locale)の設定が「日本」仕様になっているか?を確認してください。
時刻同期(chrony)
chronyサービスが起動していない場合は、時刻同期ができるように自動起動をONにしてサービスを起動します。
※時刻がズレると障害発生時のログ調査に誤った時間を伝えるとことになるのでかならず設定します。
※RHEL7系から時刻同期はNTPサービスではなく、chronyサービスがデフォルトになっています。
ステータス確認
systemctl status chronyd.service
自動起動を有効
systemctl enable chronyd.service
時刻同期(chrony)サービス開始
systemctl start chronyd.service
ステータス確認
systemctl status chronyd.service
言語設定(locale)
システムの言語設定を日本にします。
ロケール(locale)を「ja_JP.UTF-8」に設定
localectl set-locale ja_JP.UTF-8
システムのロケールが「ja_JP.UTF-8」であることを確認
more /etc/locale.conf
システムへ「ja_JP.UTF-8]のロケールを反映
source /etc/locale.conf
OSインストールに必要な関連情報
パーティション構成
swap、その他パーティションの構成・分割についての考え方については、以下のリンクを確認ください。
RedHatへ接続(サブスクリプション登録)
RedHatへ接続(サブスクリプションの登録)してyumを利用したい場合は、以下のリンクを確認ください。
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