Windowsサーバ・端末で利用できるネットワークの疎通確認方法を解説します。
それが
「Test-NetConnection」コマンド
省略して「tnc」とコマンド実行しても同様の結果が得られます。
※PowerShellを起動して利用します。
※コマンドプロンプトでは利用できません。
主に、サーバ運用の利用ケースとして、以下の2パターンが考えられます。
- Windows端末を利用していて、対象サーバへアクセスできないとき
- Winodwsサーバを構築していて連携する別サーバとサービスの疎通確認をしたいとき
このように
ネットワーク経路上の問題なのか?
->FW(ファイアーウォール)によるブロック・ネットワーク機器の障害など
サーバ・端末自身の問題なのか?
->アプリサービスの設定や未起動・ウィルス対策によるブロックなど
障害を切り分けする時に非常に便利です。
■Test-NetConnectionコマンドの利用パターン
コマンド発行元 OS | --- | 確認先 OS |
Windowsサーバ | →→→ | Windowsサーバ Windows端末 Linuxサーバ |
Windows端末 | →→→ | Windowsサーバ Windows端末 Linuxサーバ |
Linux版のncat(nc)コマンドによく似たコマンドだと理解していただければと思います。
Test-NetConnectionコマンドの使い方
1.PowerShellを起動する
【Windowsボタン】 -> 【PowerShell】を選択して起動する

2.Test-NetConnection(tnc)コマンドを実行する
Test-NetConnection 192.168.11.19 -port 80
# Test-NetConnection 【IPアドレス|ホスト名】 -port 【ポート番号】
【IPアドレス|ホスト名】:ネットワークの疎通確認をしたい「IPアドレス・ホスト名」を入力
【ポート番号】:疎通確認したいTCPのポート番号を入力
※Test-NetConnectionコマンドを省略して「tnc」としても同様の結果が得られます
tnc 192.168.11.19 -port 80
ネットワーク疎通OK(正常)


■実行結果のメッセージ
ComputerName | 疎通確認する対象(送信先)のホスト名(サーバ名) Test-NetConnectionコマンド実行時に入力した【IPアドレス|ホスト名】を表示 |
RemoteAddress | 疎通確認する対象(送信先)のIPアドレス ComputerNameがホスト名の時に実際の疎通確認先のIPアドレスを表示 |
RemotePort | 疎通確認するTCPポートの番号 |
InterfaceAlias | Test-NetConnectionコマンドを実行した端末のネットワークインターフェース |
SourceAddress | 疎通確認者(送信元)のIPアドレス |
TcpTestSucceeded | 疎通確認結果(True or False) |
ネットワーク疎通NG(異常)


■実行結果のメッセージ
ComputerName | 疎通確認する対象(送信先)のホスト名(サーバ名) Test-NetConnectionコマンド実行時に入力した【IPアドレス|ホスト名】を表示 |
RemoteAddress | 疎通確認する対象(送信先)のIPアドレス ComputerNameがホスト名の時に実際の疎通確認先のIPアドレスを表示 |
RemotePort | 疎通確認するTCPポートの番号 |
InterfaceAlias | Test-NetConnectionコマンドを実行した端末のネットワークインターフェース |
SourceAddress | 疎通確認者(送信元)のIPアドレス |
PingSucceeded | Ping(ICMP)の確認結果(True or False) |
PingReplyDetails(RTT) | Pingの応答時間(送信元から送信先までの往復時間) |
TcpTestSucceeded | 疎通確認結果(True or False) |
【厳選】Test-NetConnectionコマンドのオプション
-port 【ポート番号】 | TCPポート番号を指定 |
-InformationLevel Detailed | 実行結果を詳しく表示 |
-InformationLevel Quiet | 実行結果が素早く表示 (True or False) |

Test-NetConnectionコマンドのまとめ
- Test-NetConnectionコマンドは、「疎通確認先」と「-port 【ポート番号】」だけを指定するだけで簡単にTCPポートの確認ができます
- Test-NetConnectionコマンドでは、UDPポートの疎通確認はできません
- Test-NetConnectionコマンドは「tnc」と省略してコマンド実行できます
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